借金返済に関する格言として、いわゆる「マーフィーの法則」の中に以下のようなものが存在します。
「負債をなくしてしまう魔法のような公式があります。それは、請求書を受け取ったとき、それと同額の収入があったと思い感謝することです。これが習慣化すると、潜在意識に刻印され、想像の収入は現実のものとなります」

ジョセフ・マーフィーは牧師でしたが、「マーフィーの法則」の宗教的性格はそれほど強くありません。ここでも、純粋たる文理解釈に努めたいと思います。

それにしても、実に不思議なことを言っています。多くの人は、「借金は借金、収入は収入。借金と収入は非両立の関係にある」と考えるのではないでしょうか。単なる現実逃避ではないかとも勘ぐりたくなります。しかし、「公式」とまで言い切られると、「こちらの踏み込み方が甘いのでは」という気がしてくるから不思議です。
あくまで私見ですが、上記「公式」の肝は、「感謝」なのでしょう。借金は通常、多大なる精神的負担を発生させますが、そうした場合であっても感謝できるほどの度量を持つことが重要である、ということです。
ここまで達観するのは困難かもしれませんが、挑戦の価値はありそうです。