債務整理
債務整理とは一体何でしょうか。任意整理や自己破産なら聞いたことがありませんか。実は過払い金請求、任意整理、自己破産、個人再生など4種類ある借金の整理の方法をまとめて債務整理と言います。
一般的によく聞くのは自己破産ではないでしょうか。自己破産はすべての借金も自分自身の資産も放棄する方法で、かなり大きな借り入れがあり、逆に残した方が良い資産がないときにも用いられる整理方法で、すべての借金を免責できるのですが、デメリットも多いのです。それに対して家などどうしても手放したくない資産を残して整理できる個人再生や、法的な手続きにはならないで、債権者と相談して決める任意整理などもあります。実は過去に利用した消費者金融などの違法金利を過払い金として取り戻す過払い金請求も債務整理のうちに入ります。
この為に過払い金請求でも信用情報にブラック情報として残りますし、少なくとも過払い金請求をした貸金業者にはブラック情報として残りますので、今後は利用できなくなると考えていいでしょう。債務整理は支払い不可能な状態を打開する最も有効な手段ですが、その反面にデメリットもあります。決して安易に行うべきではない選択だと言えるでしょう。
債務整理のメリット・デメリット
債務整理のメリットは、借金を大きく減額できるというところにあります。任意整理をした場合には、将来利息と遅延損害金を全額カットできることが多いです。個人再生をした場合には、借金の金額に応じて元本も大きく減額できます。500万円~1500万円の借金なら、5分の1まで減額できます。自己破産をすると、借金をすべて帳消しにすることができますので、返済義務はいっさい残りません。債務整理のデメリットは、いわゆるブラックリストにのってしまうことです。
およそ5年間はクレジットカードやローンの審査に通らなくなります。任意整理をした場合には、5年が経過すれば信用情報は回復しますが、自己破産と個人再生をした場合には最大で10年間信用情報に記録が残ります。自己破産と個人再生をしたら銀行の審査には10年間影響するので、長い間住宅ローンを組めなくなって人生に大きな影響が出ることもあります。